私が27歳の時に名づけた友人グループのことである(もちろん私も含まれていた)。友人が友人を呼び、いつのまにか27歳の女性グループが出来上がったのである。
そう、私達は実家にパラサイトしている27歳の花のシングル・ウーマンだったのだ。たまに両親を夕食に連れ出すぐらいでごまかしつつ、海外旅行や友人とのディナー、お買い物と楽しく気ままに生きていた頃のこと。
今だったなら、間違いなく「負け犬」と呼ばれていただろう。しかし、私達は楽しかった。自分達をおかしく比喩して、楽しんでいた。
そんな友人の中で私はほぼ最後に結婚のゴールを切った。パラサイトをやめ、ようやく一人で頑張ってみようと海外へ飛び立ち戻ってきたのは2003年6月のこと。自分を見直すチャンスが、私に素敵な運を切り開いてくれ、最高の伴侶とめぐり合ったのだ。
もちろん、私が自分を見直している間に「27」の面々も徐々に巣立っており、いよいよラストのすばらしい栄光をつかんだ彼女は、先週末お嫁に行った。とても素敵な結婚式だった。
短大時代のかつて、彼女は皇太子殿下のもとへお嫁に行った「雅子さま」にとてもよく似ていた。聡明な顔立ちで、くりくりした目は黒目がち。意思の強さもあわせもっている。
用心深く恋をしてきた我が「雅子さま」は、今とても輝いている。しかし、何故か輝いている彼女よりも、それを見つめている彼女の旦那様は更に幸せそうに輝いていた。花嫁の輝きを消さんばかりに「僕はしあわせだー」と加山雄三ばりに生き生きとしている。
そんな二人から、すばらしい活力をもらい京都から東京へと戻ったのである。
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