私の足は、サイズは特別小さい訳ではないのだが、まあ小さい方ではある。しかしそれよりも問題なのは、足が薄っぺらいことだ。
ぺたんこの可愛い靴なぞ履こうものなら、ヒヨコかペンギンが歩いているような足取りになってしまう。薄っぺらいので、裸足で歩いているように感じるからだ。だから当然長時間歩けない。
こんな私は納得のいく靴に出会うのは稀である。
また、私の母と言えばビックリするくらい足が小さく、しかも繊細に出来ているので(基本的に身体のあちこちが弱い。私=母譲り)、ピッタリの靴に出会うのが本当に難しい人だ。なおかつ、値段もあまり高くちゃあ困るのだから、もう貴女、裸足でどうぞお歩き下さい、状態となりかねない。
そんな母がいつも私に言っていたのは、「ピッタリの靴に出会ったら、すぐ買いなさい。そして値段もまあまあなら出来れば2足買うことをお勧めするわ。」なのである。色違いで2足買えと言うわけか。ものすごーく、倹約上手で、節約家のこの人が言うのだから、これはよっぽどの名言だ。覚えておかなければ。
まあ独身時代は、なるほど、そりゃそうだ、と思い2足買ったりもしていたのだが、さすがに結婚してからは共働きだと言ってもそうそう好き勝手に買い物は出来ない。しかし、今日はなかなか良いものと出会ってしまったのだ。
しかも、今日履いていた靴のせいで、足をここ数日ぐねっており(しかも何度も)、もうお願いですから靴を交換してください、という状態だったのだ。
お店のおじさまに「これ、色違いで2足下さい!」と元気良く言ったら、おじさま嬉しそうにスタンプいっぱい押してくれて(すでに1000円割引となる)、そのうえ1000円引きの券までくれて、これで次回は2000円もディスカウントまで手に入った。
おじさん、また来るわねー。
母の教訓がいい意味で生きたお買い物となったのである。ママもありがとー!
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